宮長竹ヶ鼻遺跡は鳥取市叶・宮長に所在し、周辺は千代川下流の沖積低位に立地する。調査地は周辺を宅地造成により僅かに畑地と水田を残す一画に所在、古代~中世を中心とする遺構・遺物と縄文時代晩期中葉の深鉢が確認された。

調査地全景(上空から)

調査地全景(上空から)

調査地全景(北から)

調査地全景(北から)

遺跡名 宮長竹ヶ鼻遺跡
所在地 鳥取市叶118番地
調査期間 令和2年10月5日~令和2年11月19日(現地調査)
調査面積 102㎡
遺跡の種別 集落
主な時代 古代~中世
主な遺構 土坑、ピット
主な遺物 縄文土器、須恵器、土師器、瓦質土器、貿易陶磁器、製塩土器、土錘、銭貨
特記事項 古代~中世の遺跡としての範囲の拡がりを確認した。また、縄文時代晩期中葉の深鉢から、人々の活動拠点が縄文晩期後半以降、千代川やその支流によって形成された自然堤防上から平野中心部へ移行する傾向を知る手掛かりとなった。
文献 『宮長竹ヶ鼻遺跡』 2021年3月刊行