2016年度調査に引き続き県道杣小屋曳田線(曳田工区)道路改良事業地内に所在する発掘調査を行った。調査の結果、近世の杭列4条と石垣1箇所、土坑1基、中世の溝状遺構1条、土坑1基、ピット64基、古代の耕作溝状遺構、道路状遺構を検出した。調査地西側で検出された波板状凹凸面を呈す道路状遺構は調査区外に延びて行くものと予想され、周辺に古代~中世の遺跡の存在が明らかになった。

遺構面(中世)

遺構面(中世)

道路状遺構(古代)

道路状遺構(古代)

遺跡名 曳田小寺遺跡
所在地 鳥取市河原町曳田
調査期間 2017年4月28日~2017年8月23日(現地調査)
調査面積 1,040㎡
遺跡の種別 集落跡
主な時代 古代~中世
主な遺構 溝状遺構、土坑、ピット、道路状遺構、耕作溝状遺構
主な遺物 須恵器(東播系)、土師器、瓦質土器、貿易陶磁器、陶器(備前、瀬戸・美濃)
特記事項 道路状遺構
文献 平成29年度3月『曳田小寺遺跡・八上古墳群』刊行