2022.2.9

「鎌倉殿」はどうでしょう?(How do you like Kamakuradono?)

北条義時を主人公とするドラマが1月から始まりました。

Twitterなどでもドラマタイトルやその関係する用語(シーンや登場人物、演者さんについてなど)のハッシュタグが付けられて、賛否ともにツイートされており、密かに(?)、中世前期が好きな人や、その時代の研究者が大注目している、期待のドラマです。

 

この時代は、源義経や平清盛、源頼朝といった名前は知られていても、一般的には、具体的にだれが何をしていたのかよく分からない、マイナーな時代かもしれません。

北条宗時や、仁田忠常、伊東祐親、土肥実平など、初めて聞いた人も多いのではないでしょうか。

 

しかし、平清盛が武家として初めて太政大臣に任じられ、その後、源頼朝が東国に幕府をひらいて武家が権力を獲得していくなかで、これまでの時代とは違う、新たな社会が切り開かれていった、とても重要な時代でもあります。

 

今回のドラマは、かなりの部分を「吾妻鏡」という、鎌倉幕府の歴史書に拠っているところが多く、ドラマを見ていると、まだ始まったばかりですが、「吾妻鏡」のどの日の記述を膨らませて脚本を作ったのか、想像できる部分が少なくありません。

 

そこで、当館の話に戻ります。

現在、地下常設展示室の中世コーナーで、特集展示「「鎌倉殿」とその時代」を展示しています(展示自体はドラマとは関係ありません)。

基本的に、2週間おきの水曜日に、前回か前々回の放送の中から、その出典と思われる「吾妻鏡」の該当箇所について展示しています。

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また、この時代に関係するその他の資料や、この時代の周辺情報についても、パネルなどで展示していきます。

展示の更新は、今後の放送内容に左右されますが、概ね2週間ごとに更新していき、ドラマの終了後、来年の1月まで展示します。

実は、1月11日からはじめて、すでに3回ほど更新しています。

 

今後も、鋭意展示更新をしていきますので、是非、2週間ごとにご来館頂けると幸いです。

 

また、現在開催中の企画展「錦絵の世界Ⅱ」でも、源平合戦の時代を題材に描いた錦絵を展示しています。

こちらも是非、お越しください!

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