梶山古墳(国指定史跡)

梶山古墳1

梶山古墳は、変形八角形をした古墳に大規模な方形壇が備わった全国的にも珍しい古墳です。

平成3年から平成7年にかけて行われた試掘調査で、当初、円墳だと思われていた古墳が変形八角形墳であることがわかりました。

墓域は約40mで、その中に対角長17mの古墳があります。古墳の前には、祭祀の広場として使われた方形壇があり、最も高いところで高さ約3m、幅約14mあり、玄武岩の石垣で3段にわたって築かれています。

この古墳は、玄室・玄門・前室・羨道の部分からなる全長約9m、幅約1.5mの横穴式石室を主体としています。玄室の奥壁では、中国地方で初めて彩色壁画が発見されており、赤黄色の彩色で描かれた体長53cmの魚の絵をはじめ、その上に曲線文、両側に同心円文と三角文が描かれています。

石室は壁画保存のために扉が設けられており、内部に入ることはできませんが、年に1度、10月頃に一般公開されています。(詳細につきましては、鳥取市教育委員会 文化財課にお問い合わせください)

因幡万葉歴史館では、梶山古墳の展示を行っており、原寸大の石室(複製)や彩色壁画について知ることができます。

 

梶山古墳2

梶山古墳3

●参考リンク

文化庁 文化遺産データベース 梶山古墳