鳥取市青谷地域の風土と文化

鳥取市西部に位置する青谷町は、地名のごとく青々とした山地とその谷あいに開けた平野からなり、日本海に突出した長尾鼻や鳴り砂の浜など美しい海岸線が続く町です。

いにしえより、海と港を舞台にした歴史を刻み、繁栄してきました。「地下の弥生博物館」と称される国史跡「青谷上寺地(かみじち)遺跡」から出土した豊富な遺物がその歴史をものがたり、伝統産業である因州和紙は1,000年以上受け継がれています。また、夏泊(なつどまり)の海女は400年以上の伝統を誇り、一時代を築いた歴史があります。このように先人によって培われた進取の気性は文化の面でも受け継がれ、古今にわたって優れた文化を生み出しています。

鳥取市あおや郷土館は、このような歴史が生んだ貴重な郷土資料や偉人たちを調査・研究し、資料の収集・保存、そして展示公開する場です。また、地域の人びとの制作した作品の展示や鳴り砂や和紙など、青谷にまつわるものを用いたワークショップを開催するなど、地域の文化活動の拠点であり、人びとの交流の場となっています。

館内見取図

施設のあらまし

完成:平成4年(1992年)3月

開館:平成5年4月1日

構造・規模:鉄筋コンクリート造一部二階建て