大伴家持(おおとものやかもち)ホール
大伴氏の長として政治の世界を生き抜き、さらに万葉歌人として活躍した大伴家持の生涯にスポットをあて、万葉びとの生き方や感性に迫ります。
因幡における家持の生活の再現映像などをとおして、万葉集の世界をより身近に感じていただけます。
- 大伴家持
- 天平宝字2(758年)、因幡国守として現在の国府町へ赴任。
翌年の元旦に万葉集の最後を飾る歌を詠んでいます。
常設展示室 ~因幡の古代~
東アジアの中の因幡国という歴史的視野にたって、国府町に残る史跡梶山古墳や岡益石堂などの遺跡をとりあげ、原寸大の模型で再現展示しています。模型や複製などがならび、古代因幡国へと誘います。
伊福吉部徳足比売(いふきべのとこたりひめ)ホール
釆女(女官)として都で天皇に仕えた因幡の豪族の娘、徳足比売。従七位下の位を授かり、死後は当時では珍しい火葬にふされ、銅製の骨つぼに納められ、ふるさとの因幡に葬られました。
- 伊福吉部徳足比売
- 因幡の豪族、伊福吉部氏の娘。墓跡は国の史跡、墓誌が刻まれた骨蔵器は国の重要文化財です。
企画展示室
大陸文化の強い影響を受けた当時の服飾や古代の染織について、また、和食の原点ともなった食文化などを再現して、万葉びとの世界を紹介します。
民俗展示室 ~因幡の民俗芸能~
因幡地方と近辺でしか見られない民俗行事、一本角の『麒麟獅子舞』を紹介しています。迫力溢れる麒麟獅子の雰囲気を味わってください。また、定期的に古代の歴史をテーマにした企画展示を行っています。
地域の文化活動の発表にも利用されています。
主な展示
- 麒麟獅子頭
※企画展開催中や展示準備期間中など、展示内容が変わることがあります。
屋外展示
万葉と神話の庭
一歩外に出れば、回遊式庭園があり、せせらぎに耳を傾けながら「万葉集」に詠まれた約40種類の植物や、国府町にちなむ彫刻を散策できます。
9つの鳥や犬などをモチーフにした彫刻が庭園のいたるところに配置されています。四季折々を彩る万葉植物を楽しめます。
時の塔
当館のシンボルタワー「時の塔」。高さ30mの展望室からは史跡国庁跡をとりかこむ面影山・今木山・甑山をはじめ、眼下に広がる平野を一望に見渡すことができます。
周辺には高い建物がないので、鳥取市街地までを一望でき、爽快な気分を味わっていただけます。
伝承館
因幡の傘踊りなどの練習・発表のほか、音楽会や演劇・舞踏などにも利用できる多目的なオープンスペースです。
「万葉集朗唱の会」や「因幡の傘踊りの祭典」などの舞台となっています。フリーマーケットやコンサートなど、開催希望の場合はお気軽にお尋ねください。
時の広場
時を刻む日時計をモチーフに、さる・とりなどの「十二支」の彫刻が各方角に配され、悠久の時を感じることができます。
子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の十二支の石像が各方角に配置され、かわいらしい表情をのぞかせています。