2025年も残すところあとわずか。
やまびこ館は21日に「とっとりのお宝おひろめ」展が終わり、年内は28日まで、新年は1月4日からの開館です。
そして、1月10日からは毎年恒例の新春イベント「やまびこ館へGO!!鉄道の世界にいらっしゃい2026」を開催します。
今年も、鉄道サークル「鉄」の皆さんのご協力の下、鉄道模型や資料の展示、体験運転とミニトレイン走行を行います。
是非、お越し下さい!
そして、年明けには、いよいよ豊臣秀長を主人公とした大河ドラマ「豊臣兄弟!」が放送されます。
ドラマで秀長も出陣している鳥取城攻めが扱われるかどうか、気になる所です。
個人的には秀長を大将として進軍した日向の高城攻めと宮部継潤の最大の見せ場である(と私は思っている)、根白坂の戦いが描かれるのか気になる所です。
それはさておき、先日、常設展示室にある、鳥取城攻めの布陣模型をプチリニューアルしました。
まず、羽柴秀長の陣所に藤堂高虎を加えました。
藤堂高虎は、「山縣長茂覚書」(吉川史料館所蔵の「吉川家文書」)によると、天正9年(1581)7月5日に砂丘方面から上陸したとされています。
ですので、秀長の陣所にのぼり旗を加えました。なぜ、最初から付けなかったのか悔やまれます。
あと、これまで「三好孫七郎」としていたのちの豊臣秀次ですが、近年の研究(堀越祐一氏、黒田基樹氏など)ではこの頃はまだ三好氏に養子にでておらず、その前に養子に出されていた宮部継潤の養子で、「宮部吉継」と名乗っていたと考えられています。
「稲場民談記」や「旧塁鑿覧」などの後世の史料で「三好孫七郎」と表記されており、基本的にはそれらを基にして武将の名前を配置しているのでそれに従ったのですが、最新の研究を踏まえて「宮部吉継」に変更しました。
鳥取城に関しては鳥取市文化財課が久松山一帯の赤色立体図を撮影していますし、新たな陣所跡と思われるところも発見されています。
今後も最新研究などがあれば、アップデートしていきたいと思います(地形は変えられませんが・・・)。




