2018.4.10

とっとりのおたからおひろめ

新年度となり、特別展示室での最初の展覧会は、「とっとりのお宝おひろめ 鳥取県文化財新規指定記念展」(鳥取県教育委員会主催)です。

 

この度の新規指定文化財の中に、当館所蔵の「理性院等相承血脈次第(紙背後亀山上皇院宣案)」が含まれています。当館が開館以来新たに収集し所蔵した中で、初めて鳥取県指定保護文化財となった資料です。当館の資料収集保存事業で得られた貴重な成果の一つとなりました。

血脈次第 并 後亀山院 院宣案(巻子装)(紙背文書)_ura_b血脈次第 并 後亀山院 院宣案(巻子装)(紙背文書)_ura_b
血脈次第 并 後亀山院 院宣案(巻子装)(紙背文書)_omote_b

この文書には、因幡の国の現在の八頭町上峯寺・下峯寺・日田や鳥取市国安などを朝廷(南朝側)が支配することが書かれており、現在唯一この資料のみでしか確認することが出来ない貴重な資料です。あらためて4月14日開幕の展覧会で改めて「おひろめ」させて頂きます。